CO.HACHIOJI元気な企業インタビュー
第111回 ウエストフィールド㈱(児童発達支援・放課後等デイサービスまなびや)
『教育への情熱、再起。そして子供たちの未来へ』
取材先 ウエストフィールド㈱ (児童発達支援・放課後等デイサービスまなびや)
代表取締役・施設長 西野 宏明 氏
所在地
千人町教室 東京都八王子市千人町4-5-15
台町教室 東京都八王子市台町4-38-8
電 話
千人町教室 042-633-6156
台町教室 042-633-9166
子どもたちの未来に光を灯すために、邁進する。
「栄養療法に携わる医療機関と提携し、教室を運営したいんです。」
そう語るのは、八王子市内で児童発達支援・放課後等デイサービス事業を展開する西野氏。創業からわずか1年半で2店舗目を経営、3店舗目を見据えるスピード成長を遂げている。その背景には、教育への強烈な情熱がある。
教員としての挫折、そして「自己改造」へ
大学では心理学を学び、恩師の一言から小学校教員への道へ進んだ西野氏。全国の教育セミナーを飛び回り、毎週本を読み、授業に反映できそうなところは取り入れて、授業づくりに没頭していた。しかし…
「授業はうまくいっていた。でも子どもたちの心は遠ざかっていった。」
順風満帆に見えた教員生活は、ある年、崩れる。教育技術だけでは優れた教員になれない。自分自身の人間性や人格を向上させるため、青年海外協力隊として南米パラグアイへ旅立つ。それは“自己改造”の始まりだった。
現地での奮闘と、理念の原型
最初の2年はJICA青年海外協力隊の小学校教育隊員として、授業力向上に向けて従事。任期終了後の2年半は学校コンサルタントとして、学校全体の教育システム改善に努めていた。
ここでの経験は、のちの創業理念となる3つの柱に結び付く。
1.保護者様とお子様に寄り添い、励まし、勇気づけること
2.スタッフの良さが引き出され、一人一人が輝くこと
3.福祉事業をとおして、地域に貢献すること
この言葉ひとつひとつに西野氏の実感が詰まっていた。
創業は、偶然という名の必然
帰国後、友人との相談後に起業を決心し、偶然立ち寄った八王子クリエイトホールの図書館で、ある1枚のチラシが彼の目に留まり決意を固めた。
「本気の創業塾、って書いてあり、これだ!、って思いました。」
そこからは怒涛の日々。創業塾で出会った仲間と悩みを分かち合い、事業計画を練り、少しずつ輪郭を持ち始めた「まなびや」のビジョン。2024年春、児童発達支援・放課後等デイサービス「まなびや」は開業した。
入念に検討した事業計画と緻密な計算により、開業から順調に利用者を増やし続けている。
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創業理念に込めた想い
西野氏は毎朝、出勤前に“決意”するという。
「まなびやに集うすべての保護者様とお子さんを支援し、励まし、勇気づけること。スタッフ一人ひとりの良さを引き出し、受け止め、輝かせること。より良い経営者となるために、謙虚さ、初心を忘れない心、安定感、不動心、賢さ、冷静さ、強さ、ユーモアをもつこと」
その姿勢は、施設を訪れた者なら誰もが感じ取れる。職員の表情は明るく、誠実な対応。利用者の声も温かい。これは間違いなく西野氏の「創業理念」が浸透している証である。
人手不足という現実、それでも
「課題は採用です。いいスタッフがいれば、3店舗目、すぐにでも出したい。」
福祉業界特有の採用難に直面する中、理念に共感し、共に歩んでくれる仲間を探している。
「資格さえあれば、未経験でもいい。子どもたちの未来を一緒につくっていける人に、来てほしい。」
夢は仲間とともに
まなびやは「プロの教育者と療育士のスタッフ」、「栄養療法で心と身体を支える」、「教育に携わってきた者が経営者」が強み。
今後の目標は、分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)に携わる小児科と提携し、八王子で“医療と療育のハイブリッド型施設”を実現したいという。
教員時代に培った全国の若手教師のネットワークに代わるものとして、今、経営者仲間とのつながりが広がりつつある。これからも西野氏は、誰よりも熱く、誰よりも誠実に、子どもたちと向き合っていく。そして、素敵なスタッフや仲間とともに、夢の実現に向かい邁進するはずだ。サイバーシルクロード八王子も応援団として、これからも心からのエールを贈り、一緒に歩んでいきたい。