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獣害対策実証実験を開始しました

今般、獣害による農作物収穫ロスは全国的に深刻化しており、獣害対策は農業において喫緊の課題と言えます。

 

市内有数の圃場面積を誇る高月地区も同じく獣害に悩まされている地域の一つであり、特にイノシシについては、これまで山間部にある畑に出没することはありましたが、今年に入って、山から比較的離れた田んぼにも出没するようになり、秋期の米収穫をはじめ様々な農産物に大きな影響を及ぼしています。

 

そこで、当会では11月から市内事業者と連携して、獣の忌避と行動把握(ルートや出没時間帯の把握)を目的とした獣害対策の実証実験を行っております。

 

現在、高月町にある野島牧場のトウモロコシ畑の一部にて「センサーカメラによる圃場の夜間無人撮影」と忌避対策として「夜獣害防除威嚇機」による定期的な音と光の発信を行っております。

 

今後は実証実験の結果を踏まえ、更に効果的な忌避対策を目的とした製品開発などに向けて検討・実験を進めていきたいと考えております。

 

「獣害による収穫ロスは、収入減のみならず農業に対するモチベーション減にも繋がりかねない」と生産者からも声が挙がっております。八王子農業を次世代に繋げるためには、現在も引き続き当会で推進している【農業6次産業化並びに農産物ブランド化推進】に加え、今回の獣害対策に通ずる【農産物の収穫ロスを減らさない取組】の両輪で動くことが大変重要になってくると考えております。

 

今後も、各方面にご協力を仰ぎながら、当事業検討並びに具体的対策に取り組んでまいります。

 

獣害対策事業協力団体(2020.11.26現在)

野島牧場/石川農園/㈱菊池ハイテクサプライ/㈱ガリレオ/八王子市産業振興部獣害対策課/JA八王子

野島牧場トウモロコシ畑にて実証実験中