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第13期はちおうじ未来塾 第6回を開催しました。

10/19(土)第6回を開催し、トヨタ工機株式会社 代表取締役 豊田 実 氏をお招きしご講演いただきました。

トヨタ工機株式会社は、マンホールや道路用の排水溝・縁石・河川を護岸しているブロック、地下鉄のトンネル、高速道路など、世の中の様々なインフラ建設で使用されるプレキャストコンクリート製品用の金型(型枠)と製造設備を設計・製造しているメーカーです。

今回ご講演いただいた同社代表取締役の豊田実氏は、ご尊父が創業したトヨタ工機株式会社へ1983年に入社。1991年には33歳の若さで2代目として代表取締役に就任されました。

この度の未来塾では『意思あるところに道がある』と題し、これまでのご苦労や人との縁、大切にされている想い等、会社の歴史や入社以降の36年半を振り返りながらお話しいただきました。

■意思あるところに道がある

経営者は会社を経営していく上で日々、様々な不安と戦っています。
例えば、明日の売上や社員の給料のこと等々の内部要因や「バブル崩壊」「リーマンショック」最近では「天災による被害」といった予期せぬ外部要因等々、経営者を襲ってくる不安は後を絶ちません。

不安は危機感の表れですが、払拭するに越したことはありません。
豊田社長は「世の中を、人生をどうしたいかを考えることが不安を払拭する上で大切」と言います。

それぞれの会社が行っている仕事は、必ず誰かの役に立っています。
それを考えたとき【何のために仕事をしているのか?どうすれば世の中が良くなるのか?】を追求することは仕事、更には人生の目的も深くそして大きく捉えられるようになり、不安も払拭できるようになると豊田社長のお話しの中で学びました。

トヨタ工機(株) 代表取締役 豊田実氏

穏やかな口調でお話しいただく姿が印象的の豊田社長。
ただ、ご自身もこれまで大きな不安に襲われながら経営をされていた時期があったそうです。その中で、現在のような価値観を持たれるに至ったのは、人との出会いが大きかったと言います。

ある人からもらった哲学の本。そこには【人間とは何であるかを考え、実践すること】について書かれており「世の中にはこんな立派な方がいるのか」と感銘を受けたそう。まさに現在の豊田社長の礎を築くキッカケがそこにあったと感じました。

人との出会いから得られる様々な価値観を大切にされながら経営される豊田社長。経営理念を「大和」(だいわ=大いなる調和)と掲げた同社は現在、日本とインドから世界20数ヵ国へ製品を輸出するグローバルカンパニーへと発展させ、技術力を活かし、世界のインフラを支える精度の高い製品を提供し続けています。

講義会場の様子

講義最後の締めくくりには本日のタイトルでもある【意思あるところに道はある】に対する豊田社長の想いでした。

「“今現在”の自分が何を考え行動するかが全て」
「過去も未来もその時々の“今現在”でつくられたもの」
「だからこそ常に大きな目的を抱くこと、そして実行する意思が大切」

環境をつくるのは自分次第。社会人として、経営者として、1人の人間として「人生を世の中を仕事をどうしていきたいか」を深く広く考え続けなければならないと強く感じた講義でした。

■グループディスカッション

続いて、本日講義を踏まえて塾生でチームを組み、グループディスカッションを実施。

テーマは「あなたが会社を経営する目的は、事業を行う目的は何ですか?」。

前述の講義「意思あるところに道がある」から考えさせられた目的に対する想いの持ち方。今度は塾生が各自社に落とし込んで話し合いました。

グループディスカッションの様子

ディスカッションでは「目的」についてとことん考えました。
チームごとに発表された内容も様々。今回のテーマは特に会社の根本を考えるものでしたので、時間内に纏まり切れなかった方もいたのではないでしょうか?

これまでのテーマもそうでしたが、限られたディスカッション時間では自分にとって100%納得するな正解を出すことは困難ですし、そもそも時間内に正解を出すことが目的ではありません。

この機会を使うことで、自分の考えをアウトプットし、他の人の意見をインプットする。
そうすることで、様々な想いや新たな考えが芽生え自身や自社の可能性を広げていければと思います。

ディスカッション発表の様子

最後に豊田社長から
「視野・意識を広げて事業を考えながら、多くの価値観に感化されてほしい。受け入れる素直な心が良い縁をつくり想いは実現します」と塾生へメッセージを送っていただきました。

まさに今回の未来塾が視野・意識を広げる大きなきっかけとなったのではないでしょうか。引き続き、未来塾では様々な角度から経営者マインドを高めるカリキュラムを実施してまいります。