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第13期はちおうじ未来塾 第4回を開催しました。

8/17(土)第4回を開催し、神戸国際大学経済学部中村智彦教授をお招きしご講演いただきました。

 

中村先生は上智大学を卒業後、タイ国際航空株式会社、大阪府立産業開発研究所などを経て、神戸国際大学経済学部教授に就任されました。

 

専門は中小企業論と地域経済論で、現地での調査・研究を重視し、中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトにも数多く参画されています。また、現在Yahoo!ニュースと毎日新聞Web版経済プレミアに連載記事執筆や『坂上&指原のつぶれない店』(TBS)等、テレビ、ラジオなどのコメンテーターも務められています。

 

この度の未来塾では『次世代経営者としての危機感』と題し、日本・世界情勢のデータや事例など、様々な観点から今、中小企業が生き残り、発展をさせていくためには経営者は何をすべきなのか?等々をお話しいただきました。

 

■会社内外に潜む経営リスク

現在、会社を取り巻く経営リスクはますます広がっています。

事実、景況感を示す景気DIは悪化傾向を辿っており、リスクによる影響が既に及んできていると言えます。

 

では、その原因はどこにあるのか?

中村先生より
中小企業が抱える経営資源のリスクや今般ワイドショーで賑わっている国際経済情勢、日本と海外の経済関係等々をデータや事例、様々な観点から丁寧にお話しいただきました。

 

神戸国際大学経済学部教授 中村智彦氏

 

 

会社内に潜むリスクについては、いざ事業承継したものの、それまで知らなかった会社事情に翻弄され、会社の継続そのものが危ぶまれるケースが多くあるということを事例を基にお話しいただきました。

 

「ヒト・モノ・カネ・情報」いわゆる経営資源をしっかり把握し、どのように未来に向かって事業を展開していくか経営者たるもの常に考えていかなければ、いつ窮地に陥ってしまうかわかりません。お話しいただいた事例からは「無関心経営の恐怖」を学べました。

 

 

国内外の経済情勢については今般、ワイドショーなどで度々取り上げられますが、今回のお話しは更に切迫した内容で、直接海外との取引が無い企業でもその影響はやってくることを認識。改めて、日本経済並びに中小企業の危機感を覚えざるを得ないお話しでした。

 

 

一方で、現在の暗い状況を打破して頑張っている中小企業の事例もご紹介いただきました。今般の世界情勢はリスクだけではなく、チャンスも転がっています。危機感を脱するには「まず、自社の内外環境に関心を示すべし」「理念・目標に向かって行動あるのみ」と強く感じました。

 

■グループディスカッション

 

続いて、塾生でチームを組み、グループディスカッションを実施。テーマは「今すぐ取り組めるIT・IoTの活用方法とその実践」。

 

講義内でもITを活用した元気な中小企業事例を中村先生からお話しいただきましたが、マーケットが多種多様な今般、IT・IoTの活用は企業目標達成対し有効的手段の1つと言えます。

 

塾生間でのディスカッションでは
「既に取り組んでいることは?」「その結果は出ているか?」「問題点はなにか?」
「すぐにでも取り組める活用方法はなにか?」「活用できていないならば原因はどこにあり、どう解決していくか?」等々、白熱した議論が交わされていました。

 

グループディスカッションの様子

 

チームごとのディスカッションまとめの発表でも沢山の質疑応答がありました。

 

中には
「IT活用という手段が目的となっているように感じる」
「その発表はテーマに基づいた発表になっていますか?」等の意見も出ました。
インプットだけでなくアウトプット&意見交換も出来る場。こちらも未来塾で大切な経験の1つです。

 

まとめ発表の様子

 

ディスカッションを通じて「企業の理念を実現するために様々な方面から手段を模索する」ことを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

 

 

前回に引き続き「危機感」をテーマに学んだ本講義。
経営者として自社内外で何が起きているのかを把握し、企業の目標・理念に向かって行動しつづけることの必要性を強く考えさせられた回となりました。