CO.HACHIOJI元気な企業インタビュー

第100回 (株)テック

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「組織力」で「次の一手」を追求

取材先 株式会社テック(代表取締役 中原 綱一郎 )

所在地 東京都八王子市高倉町38-8

電話 042-645-4121 FAX:042-645-4474

URL tecgrp.com/

E-mail: sales@tecgrp.com

■設立/1969年10月  ■資本金/1,000万円 ■社員数/25名

■事業内容/電子機器開発事業、流量計製造販売事業、装置組立配線メンテナンス事業

 

電子回路を構成する部品同士を電気的に繋ぎ、機械を正常に機能させる役割を果たす「プリント基板」の設計会社としてスタートした
株式会社テック。現在、プリント基板分野を広げていきながら、培った技術を活かし検査装置の組立事業や、他社産製造品を含めた産業
機器のメンテナンス事業といった異分野にも参入している。100年続く企業を目指し、失敗を恐れず変化し続けているテック。中原社長と中野様から、その取組内容と大切にしている心構えについてお話しいただいた。

 

自社の強みや魅力はなんですか?

 世の中の役に立つため、様々な分野に毎年開拓しようと可能性を広げる姿勢や、市場の変化に柔軟に対応する姿勢が強みです。今般、ハードウェアは正確に動いて当たり前でソフトウェアは技術革新が益々進んでいますので、コアな技術を持つことよりも、市場から見える可能性に対応できる小回りの効いた動きが大切だと考えています。仕事として成立させるためにはその分を極めていかなければいけませんし、企業継続のためには市場環境に対応する変化が必要です。そのためには全社での価値

観の共有と従業員間の信頼構築が大切ですので、当社では一人ひとりが意識してコミュニケーションを多くとることを心がけています。

しばしば組織運営において「2:8の法則(構成要素の2割が、全体の8割の成果に繋がることを示す法則)」が挙げられますが、当社は「10:10」です。全社一丸となって社会に貢献し企業を継続するための次の一手を追求している会社です。

 

どのような製品/サービスを提供されていますか?

1969年の創業時からしばらくはプリント基板の設計を専業としておりました。2010年ごろから設計だけでなく、プリント基板の部品実装や組立、回路設計の事業も取り入れるようになりました。更に現在は、ソフトウェア・ハード
ウェアのシステム開発やプリント基板のはんだ付け・実装・装置組込・ハーネス付け、検査装置の組立事業、他社製造品を含めたメンテナンス請負事業も行っており、事業実績を積み上げながら広く事業展開をしています。
お取引は、産業機器メーカーをはじめとした製造業や官公

庁からいただくことが多いです。企画から設計・開発までのワンストップ体制で、大量生産では無く多品種少量・高付加価値の製造であることが特徴です。

 

従業員に求める能力/スキルはなんですか?

業務のスキルや知識は必要最低限持っていると良いと思いますが、何よりコミュニケーション能力やより良い対人関係を築こうとする心構えが大切です。そして、指示待ちだけでなく自分で物事を考え進めようとする姿勢も必要です。一方で「個人力」よりも「組織力」が重要とも考えています。スキルは皆それぞれ得意不得意があるので、その人の得意な事は何か、その人を会社組織の中で活かすにはどうするかを考えることが会社の役割だと思います。


 

−従業員の方にお聞きしました−会社で働くやりがいを教えてください

お蔭様で多くのお客様から信頼いただき、開発等の注文をいただけています。出来合いの仕事をするのではなく、ものづくりをゼロベースから取り組むので自分達で考えて工夫して仕事を進めることにやりがいを感じています。当社は限られた従業員数で構成されていますので、業務量は多いですが、従業員間が情報交換を密にすることで助け合う風土が出来ています。私も今まで培った知識やスキルを若い世代に共有し、より組織に社会に貢献していきます。

技術部 中野 智也

 

代表から一言

まず、これから社会人になる方に伝えたいのは、就職活動は通過点であることです。社会に出たら大変なことも多いですが、沢山のやりがいや楽しさに巡り合えます。今は「100年ライフ」とも言われていますから、沢山挑戦しながら人生を切り拓いてほしいですね。やりたいことがある人は、目標への動き方が明確だと思いますが、まだ見つかっていない人も、焦ることは無いですが、行動あるのみです。人生100年、失敗を恐れず何度も挑戦してください。私たちも100年企業を目指します。

 

取材学生の感想

中原社長から、「従業員の方々の気持ちが大事、その人の資格やキャリアではなく、その企業で働く熱意が重要である」というお話をお聞きしました。私達が就職活動をする際、失敗を恐れないで挑戦させて頂ける環境のある企業かどうか、まずは重要なポイントとして考えてもよいのかなと感じました。私は資格が就職において必要なスキルだと思っていましたが、就職後に必要なスキルは身に付けていくので、自分自身が、この企業で何を楽しく取り組めるのかということが、非常に大事なことだと思いました。

日本工学院八王子専門学校

テクノロジーカレッジ

電子・電気科 2年 遠藤 広大