CO.HACHIOJI元気な企業インタビュー

第46回 東和プリント工業(株)

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造形された美しさ~機械と人の融合~

取材先 東和プリント工業(株)(代表取締役 三村 裕介)

所在地 八王子市散田町5-6-5

電話 042-666-0272

URL www.twp.co.jp/

■設立/1981年5月  ■資本金/9,000万円 ■社員数/国内230名、国内外350名

■事業内容/プリント回路基板設計・製造・量産・実装の総合供給

美しく配線された回路に電子部品がズラリと並ぶ基板を見たことがあるだろうか。今回お話を聞かせて頂いた東和プリント工業株式会社さんはプリント基板を作るスペシャリストだ。私は実際に基板が作られている様子を拝見して驚いた事がある。それは、工程の多さだ。
何工程も繰り返して機械と人の手で作り上げられた基板はとても綺麗であった。これを多くの人に知ってもらいたいと私は思った。

 

 

自社の強みや魅力はなんですか?

 お客様からの要望に応えてアフターケアまでしっかりサポートすることが強みです。お客様によって要望は様々で、例えばこの納期までに製造して欲しいと頼まれることがあります。そういった場合にもしっかりと対応し、お客様の希望に添えるようにしています。基板を製造している会社さんは全国に沢山ありますが、その会社ごとに力を入れているものが違います。アルミ基板を主としている所もあればフレキシブル基板という薄いという性質をもった基板を主としている所もあります。当社では量産に力を入れる事でお客様の希望に応えています。
    
 品質・納期・コスト、これら三つは要望を応えるうえでの最大のテーマになります。製造された基板に電気が通らないことがあると大変です。その為にも、お客様の声を聞き、きちんとしたバックアップをさせて頂く事でこの最大のテーマをクリアする事に繋がると考えています。
 

 

どのような製品/サービスを提供されていますか?

      当社はアミューズメントや車載用などの多種多様な基板を製造しています。弐分方工場では基板同士が切り離されていない状態のボード、約3,000枚が一日に作られています。昔は大きいロットで沢山のボードを製造していましたが、3・4年前から海外にある工場の方に大きいロットを回すようになり、国内は小さいロットでの製造に切り替えたことでより技術の高い製品を提供することが出来るようになりました。
また、基板の製造をするだけではなく、設計から電子部品の実装も行っています。工程を一括で担当させて
頂くことで効率的な製造を行えるようになり、納期を短縮させる事にもつながります。

従業員に求める能力/スキルはなんですか?

当社が従業員に一番大切にしてもらいたい事は物を作るという気持ちです。お客様からの大切なオーダーなので、良い物を作ろうという気持ちを持っていれば、自ずと作業にも表れると思います。勿論、お客様に良い製品をお届けする為に工程によっては技術の適性検査などを設けています。しかし、技術的なものはそこの工程で経験を少しずつ積んで行き、ステップアップしてもらえばいいと思っています。

 

−従業員の方にお聞きしました−会社で働くやりがいを教えてください

私は営業部の身でありながら、開発や技術関係者の方々と設計段階から共に同じビジョンを見据えて仕事に携われることにやりがいを感じています。そうやって、部品の材料などを提案し、相談を重ねて出来上がった物が、様々な製品に組み込まれて商品として街中で見かけると達成感を得られます。今後の目標としては、他の部署の方々と連携しながら基板の製造だけにこだわらず、設計や部品の実装にも、もっと力を入れてお客様に完成品に近い形で提供したいと考えています。

(営業部 河村 亮太)

 

取締役から一言

今後も如何にお客様の要望に対して、どれだけの対応をさせて頂く事ができるかが課題です。次世代を担う方々には、物を作る楽しさや誇りを引き継いでもらいたいと思っています。日本の丁寧な技術は世界でもそうそうあるものではありません。そこにプライドを感じてもらいたいです。そして、チャレンジ精神を持ち、色々な事にどんどん挑戦して、どんどん失敗して、一つの物を作っていってほしいです。

 取締役部長 田代 達哉  

 

 

−取材学生の感想

今回お話を聞かせていただいた東和プリント工業様は、基板を作る事に誇りを持っていると感じました。実際に工場を工場長直々に見学させてもらいましたが、様々な工程に驚きの連続でした。工程によって使用する機器や温度、匂いなんかも違い、そこで働く方々はベテランの手つきで仕事をこなしていました。そうやって出来上がった基板は輝いて見えたのを覚えています。また、会社の中に委員会が存在していて、部署や役職の垣根を越えて交流を行うことが出来るのは、とても魅力に思いました。

日本工学院八王子専門学校

テクノロジーカレッジ

電子・電気科 2年 岡田 桂一