CO.HACHIOJI元気な企業インタビュー

第88回 高千穂精機(株)

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創造する商社オンリーワンの機械作り

 

取材先  高千穂精機株式会社(代表取締役社長 堀田 滋)

所在地 八王子市北野町507-8

電話 042-644-8511 FAX:042-642-8411

■設立/1959年12月  ■資本金/4,500万円 ■社員数/55名

■事業内容/精密測定機器・試験機・検査機器の製造及び販売

 

 創業以来、販売専門商社と自社で設計製作する製造部門の二本の柱を持つ「創造する商社」として、畑から宇宙まで全ての業界を対象とした事業を展開している高千穂精機株式会社。視野の広さと実行力と団結力を武器に、あらゆる分野の課題解決を実現する製品を市場
に創出し続ける社内は、心地よい緊張感もありながら温かい雰囲気に包まれていた。産業界の発展と社会構築に「ほんの少しお役に立ちたい」の精神を掲げる同社の魅力に迫った。

 

 

自社の強みや魅力はなんですか?

 全員が「まずやってみる」という行動の速さを持てていることが強みです。中小企業は全員が経営者としての意識を持ち、自主的に仕事に取り組まなければ成り立たないと考えています。特に当社は特殊なものづくりをしており、よりトライアンドエラーが大切です。頭でじっくり考えるのではなく、すぐにトライをしないと年間に何十もの新製品を開発する時間は作れません。必要なものづくりに早く着手し、失敗の兆候を素早く見抜き、工程を分解して全体に共有して次に繋げることを心がけています。失敗が全てを生み出すと考えていますので、失敗で叱ることはケガに繋がること以外は怒らない風土です。
      
また、自主性を大切にした特異な取組の一例として、当社社屋内装の一部も従業員に手掛けてもらうこともしています。設定した予算内で室内コンセプト企画・資材購入・施工まで手掛けた部屋は、お客様からも好評をいただいています。そうした主体性と社員間の風通しの良さも当社の強みであり魅力です。

 

どのような製品/サービスを提供していますか?

 当社には製造部門と商社部門を設けています。どちらの部門も業種に縛りは無く、畑から宇宙の分野まで全ての業界を対象としています。製造部門では、様々な分野の企業と協力しながら製品をつくっています。例えば、畑の土壌分析及び検査機械や、工業製品・家電製品の製品性能実験装置、食品や薬品などのパッケージの空気漏れ検査装置、更にはこれまで職人技術でしか出来なかった十割そばを誰でも5分で製粉から茹でまで可能な製品等々、お客様のご要望に合わせ、同じものは2台として無いオンリーワンの機械を製造しています。       
商社部門では950社程の製品を取り扱っています。今求められている・今後発展しそうな分野を知ることもできますので、自社製品製造にも繋がる重要な役割も担っています。
 

従業員に求める能力/スキルはなんですか?

 技能というよりは「やる気」と「視野の広さ」が大切だと考えています。当社従業員の8割は文系出身です。文系も計算式をはじめ理系の知識が必要なケースがありますので、始めは苦労がありますが、その知識の必要性を理解してもらうと、文系に多い「視野の広さ」が大いに活きてきます。当社は世の中にない製品を作るので「こういうのもあるのでは」と違う目線で考えられることが必要で、専門性の高い理系と、良い意味で散漫的視野のある文系が良い具合に連携出来ています。

−従業員の方にお聞きしました−会社で働くやりがいを教えてください

若い人の意見を大切にしてくれる社風にやりがいを感じています。私自身はものづくりの知識が無く入社しましたが、知識がないからこその意見も聞いてくれますし、求めてくれます。和気あいあいとした雰囲気の中、全社一丸でものづくりをする風土が魅力です。私の主な業務は、新製品開発提案に向けた市場調査や、市場動向から見える今後の販売戦略提案、営業担当との外回りなど様々です。これからもチャレンジ精神を大切にし、色んな業界分野の可能性を知っていきたいです。
  
 営業企画室 髙田 梨乃

 

代表から一言

 

会社は、社員が幸せに生きていくための場所であると考えています。利益のために仕事をすることは致しません。みんなで一致団結し、短い時間での仕事・オンとオフを切り替えた仕事をすることで高い給料を貰えれば社員も幸せになれます。「ほんの少し社会のお役に立ち、社員が幸せになる場所」を当社は提供します。学生の皆さんは、自分のやりたいことが分からないうちは、色んな人と話をすることが大切かなと
思います。ぜひ、色々な経験をしてみてください。

  
 

−取材学生の感想

 

事前にホームページを拝見しましたが、実際に行ってみると改めて雰囲気がわかり、また、どういった設備があるかなどを自分の目で見てみると印象がかなり変わりました。特に、社員の席が自由なことや、椅子がすべてゲーミングチェアだったのが驚きでした。また、缶詰BARや、ガレージでビリヤードや筋トレをするための道具などがあって遊び心満載の企業でした。取材を受けてくださった堀田社長をはじめ、すれ違った方々が挨拶をしてくださり、笑顔が多い環境だなと感じました。

  

日本工学院八王子専門学校

テクノロジーカレッジ

電子・電気科 2年 安齋 詩苑